FRAMモデルとプロセス改善

先日、11月末にIPAとJAXAが共催するクリティカルソフトウェア/システムワークショップ(WOCS2)に参加してきました(私も企画委員ですが)。そこで勉強したことがプロセス改善にも役立つのではないかと思ったので問題提起してみます。
今年のWOCS2では、システム安全性のモデルとしてSTAMPとFRAMを取り上げて、実務面から役立てようという観点から紹介しています。
(参照: https://www.ipa.go.jp/sec/events/20171129.html)
プロセス改善にも応用的に役立つのではないかと思ったのはFRAMモデルの方です。FRAMの概要は有人宇宙システムの野本秀樹さんが紹介しています。
(参照: https://www.ipa.go.jp/files/000062849.pdf)
FRAMでは、システムを分析的に見るときに要素(装置)に分解してみるのではなく、機能のネットワークに分解してみていきます。安全性の解析において、この機能ネットワークの「失敗するリスク」に着目するのではなく、「(普通は)なぜ成功するのか」「確実に成功させるにはどうすればよいか」を理解・分析していきます。
私の視点で見ると、このFRAMモデルの「機能」といっているのは「プロセス」です。通常FRAMは、プラントとか、宇宙機器とかのモノとしてのシステムを対象として考えているので、そのような「プロセス」もプラントのプロセスとか、人工衛星というシステムといったモノのシステムを機能分割してみているのですが、私の観点は、「開発のプロセスシステム」です。FRAMで言っている機能のネットワークは、ソフトウェア/システムの開発のプロセス群のネットワークと理解することができると思いました。そこでの、「(普通は)なぜ成功するのか」「確実に成功させるにはどうすればよいか」を理解・分析するのが、プロセス改善の観点から有用ではないかと思いました。いかがでしょうか。(単なる思い付きだけといえば、それはそうなのですが・・・・)

ちなみに、私としてはさらに一歩踏み込んで、プロセスアセスメントのプロセスも、FRAMの言う一つの機能として(プロセス)ネットワークに組み込んで理解するのがよいのではないかと思いました。

伏見 諭 記

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伏見 諭 について

ふしみ さとし
合同会社ソフデラ 代表社員
■ 技術系を中心とするソフトウェア小規模開発、中規模開発、大規模開発等に長年従事してきた。また、開発プロセスに関する調査、コンサルティングを行ってきた。最近はソフトウェアの信頼性に関する調査に重点を置いている。スピナッチキューブの開発にも参加。
■ 情報規格調査会SC7/WG24主査
■ JISA技術委員会標準化委員会委員長
■ IPA SEC 連携委員
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