プロセスに対する大いなる誤解

昨日、あるシンポジウムに参加しました。その議論の中で「『プロセス』という言葉を聞くと身構えてしまう」というコメントがありました。言葉をかえればプロセスアレルギーかと。「プロセスとは何かを作るために行う活動」のことであって、本来アレルギーを起こすようなことではないはずです。何故そうなってしまったのか、恐らく、ISO9001が求めているQMSやCMM(I)等のレベル3が求めている標準プロセスの確立の仕方に問題があるのではないかと思います。規格やモデルを単に表面的になぞっただけのプロセス定義は意味がないばかりか、むしろ無駄を助長してしまうことになり、挙句の果て、プロセスアレルギーを引き起こしてしまいます。重要なことは、プロセスの定義に本来組織が求めること、現在抱えている問題を解決する手立てを埋め込むことであり、気持ちを込めることではないでしょうか。モデルに従うことが目的ではなく、モデルを活用することだと思うのですが、どう思われますか。問題に着目した改善と、プロセスに着目した改善は別なことではなく、両方が伴って初めて持続的で効果的な改善が期待できるのではないかと思います。

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― 小規模開発の過去と未来― VSE 標準プロジェクト10周年国際シンポジウムのご案内

情報サービス産業協会(JISA)より、標記のご案内が届きました。小規模組織、小規模プロジェクトの開発のあり方について考えてみませんか。

VSE標準プロジェクト10周年国際シンポジウムのご案内

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日本品質管理学会「プロセス保証の指針」パブリックコメントの募集

本日、標記のご案内を頂きました。私もまだパラパラと見た程度で読みこんでいないのですが、皆さんも目を通されることをお勧めしたいと思いました。
下記のURLにご案内があります。

http://www.jsqc.org/ja/oshirase/kikaku.html#h270715

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Automotive SPICE v3.0の発行について

欧州の自動車OEMが供給者に求めているAutomotive SPICEアセスメントですが、アセスメントに用いるアセスメントモデルの最新版、Automotive SPICE PAM v3.0が発行されました。欧州自動車工業会であるVDAは、約1年後の移行完了を目指しています。 新しいモデルは、http://www.automotivespice.comからフリーダウンロードできます。 発行のアナウンスメント資料の要約版をコンピータジャパンのWeb (http://www.compita-japan.com/pdf/ASv3.0_transition.pdf)に掲載していますので、併せてご参考にしてください。

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第4回プロセス改善特別セミナーのご案内(再)

ご好評をいただいた前回テーマを継続して、今回は、もう一歩深掘りした内容にすべく、
5人の講師の講演と皆さんとの議論テーマを用意しました。日本は「ものづくり」とその「品質」で発展してきました。「品質と言えば日本」と誇りに思えた時代からグローバル化、多様化の波に押され品質問題で苦戦している今日、『欧米発の仕組み(CMMI®, Automotive SPICE®, ISO26262等)に右往左往するだけでなく、今こそ改善の原点に帰り、自信をもってチャレンジし、日本の良さを活かした仕組みを構築していこうではありませんか・・』『一人で考え悩むのではなく皆で考える・・』。前回、参加できなかった方々も是非ご参加いただき、皆さんとの議論の中から知見を得ていただくと共に人脈を広げていただきたいと考えております。 詳細は、以下をクリックしてみてください。

-日本発ソフトウェアプロセス改善のすすめ第2弾-
「今こそ改善の原点に帰る」:参加型フォーラム

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次回サロン開催に向けて 他

こんにちは、事務局の堀田です。
暑いと思っていたら急に寒くなり、体調を崩された方も多いのではないでしょうか。 と言いつつも皆さんお忙しい日々を送られていることと思います。
さて、事務局からいくつかのご案内です。

1.次回サロンへのご提案の募集

 表題の「サロン」という言葉は、特別セミナーのことを指しています。 前回、「日本発ソフトウェアプロセス改善のすすめ」が好評をいただきましたので、サポータが集まって現在次回開催に向けた検討を進めています。 位置づけとしてはその第2弾です。参加型フォーラムを標榜しつつ、前回の議論をもう一歩深掘りした内容にしたいと考えています。時期は来年5月頃を想定しています。
「日本発」という言葉は、講師の中でも多少のニュアンスの違いがあります。一つは「日本のよさ、得意とするところを改善に活かす」という考え方、もう一つは、日本の特性はともかくとして「自ら工夫して世界に発信していく」という考え方です。いずれにしても日本人としてのアイデンティティを確立していきたいという気持ちは変わりません。
 さて、話すのは特定の講師だけというのは本来の趣旨ではありません。参加者の皆さんの積極的な参加を期待しています。案として、皆さんからの発表を募集する、あるいは、参加者全員で討論したいテーマを募集する、あるいは、標準問題に対するソリューションを皆で議論する、が挙がっています。
ブログをご覧の皆様、是非ご提案をいただければ幸です。また、何か発表されたい方がおられましたら是非ご連絡ください。

2.SPINA3CH自律改善メソッド講習会の開催

 IPA-SECの作業部会に有志が集まって開発された実践的な改善手法です。国際標準にも提案中で、真に「日本発」と言えそうです。それほど難しいものではなく、どなたでも手軽に実践できるのではないでしょうか。フォーラムでは、SPINA3CHを単なる紹介ではなく、実践に使えるように演習を重点にしたワークショップを予定しています。IPA、慶応VSEセンター、SPINA3CHユーザグループ後援による企画です。この機会をお見逃しなく。
 SPINA3CH以外にもフォーラムならではのセミナーをご用意していますので、お役立ていただければ幸です。

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第3回プロセス改善特別セミナー 討論メモ

第3回 プロセス改善特別セミナー 「日本発ソフトウェアプロセス改善のすすめ-従来型発想法からの脱却」 討論メモ
日時:2014 年7 月18 日(金) 13:00 – 18:00
会場: 32芝公園ビル B2階 第1ルーム

講演風景

講演風景

事務局の堀田です。 当日は多くのご参加を頂き、また熱心なご討議をありがとうございました。短時間の討議だったので、各グループとも十分推敲してまとめることは難しかったと思いますが、活発な良い議論ができたのではないかと思います。皆様の日頃の御苦労が伝わってくるようでした。当日お約束しましたように、討議メモをフィードバックいたします。 これをきっかけにブログが活用され議論が継続して活発に行われることを願っています。

 

Aグループの議論

討議風景 (1)

討議風景 (1)

(1) コミュニケーションが大事  昨近はメールで連絡を取り合うことが多いが、メールではなかなか浸透しない。 コミュニケーションの取り方として、朝会がある。また、計画のレビュー時に、他とどう違うのかを聞くことにより、ディスカッションのきっかけを作ることができる。また、QAを通じて、違いがあった時に理由を聞くなどにより相手に気付きを与えることができる。

(2) 定着したことをどう測るか?  定着度を測るために遵守度を測ることがあるが、遵守度は必ず上がり、最後は100%になるが、果たしてそれでよかったのだろうか、自分達がやりたいことができているのか、形だけではないか、といった疑問が残る。何か他に測るとよいことがあるのではなかろうか。

(会場コメント:QAの指摘件数の減少の測定と中身の分析をしている。)

(3) ゴールをどれだけ意識するかということが重要

Bグループの議論

(1) プロセスの標準化と伝承  プロセスの標準化をしているが、作った人がどういう経緯でそれを作ったかが伝わっていない。やり方だけしか説明されていない。昔なら先輩がOJTでつたえていたが、それができなくなってきた。「制度」や「やり方」の説明の教育ではなく、経緯、理由(心)を伝える教育が必要であろう。 昔、おばあちゃんが躾や礼儀を教えていたのと似ている。伝承するということが大事。

討議風景 (2)

討議風景 (2)

Cグループの議論

(1) 認証取得、ツール使用など、その目的を伝える  こうすれば設計部門もスタッフもこういうことがうれしいといったような目的や、これによって何が達成できるのかをしっかり伝えることで改善を進めたい。

(2) チーム間の壁 – 相手の立場にたって  開発のチームとEPG、QA、QC等のチーム間で壁がある。自分の(EPGからの)立場からものをいうのではなく、相手の立場にたってまず聞いてあげて、その上で提案していけるとよい。

話の中でマフィアオファーシートという様式の話題があった。予めEPGなりQAの人が改善の内容で自分のシナリオを準備して、相手の立場、考えを確認しながら、提案していく方法があるそうだ。マフィアのオファーなので断れない、絶対聞きなさいというシート。

発表風景

発表風景

Dグループの議論

日本人の特性を活かした改善 日本のよさとして、清潔である、歴史的に情報リテラシーが高い、コミュニケーションが密(単一民族だから?)で暗黙知に頼れるような風土がある。

(1) ゴールが明確になれば、プロセス改善が非常に進むであろう  リテラシーが高いので、チームの目標が理解されれば、あとの動きは速い。

(2) さらに、ESにもっと重点を置くとよい  将来、例えば10年先を見越して、GOOGLEの20%ルールのように社員に余裕があって、発想が生みだせる環境があると日本のよさがさらに出るであろう。

(司会者:現場をみると余裕がない、忙しくてしょうがないという感じ。リテラシーが高いので、ゴールさえ明確にすれば成果があがるという話を聞くと急に勇気が出てくる。)

Eグループの議論

(1) 文化の伝承  うるさい人が減ってきており、文化が伝わっていない。セミナーで先人の知恵を伝えると、そんなすごいことがあったのねと驚かれる。今はどうかというと、愚痴を言いながら、上に従ってそのままやっていることが多いのではないか。 なので、まず、プロセスというのはどうして必要なのかということが理解されていないのではないか。その辺を教育していかなければいけないのではないか。現場のレベルを上げて、プロセスが何のためにあるかを知ってもらって、EPGと現場で目的を共有していく必要があるのではないだろうか。

(司会者:なあなあの人が増えて、元気のあるメンバが減ってきている印象がある。先人の知恵を伝えることが必要、やはり教育が必要。教育をしないと気付いたり、伝わったりしない。)

(2) テーラリングの方法  現場に有効なプロセスを作るためには、EPGは現場をよく知っていなければいけないという話があった。お客によって文化が違うので標準は必ずテーラリングする、その中で、テーラリング基準を作っているかというと、そこは現場にある程度任せていて、基準は作りにくい。EPGも入ってテーラリングをお手伝いする、一緒に考えていくのがよいのではないか。

全体討論

全体討論

Fグループの議論

日本人の良さや強みを捉えた有効なプロセスとは何か 日本人のよさ、強みとして、3つのポイントがあがった。

(a) 控えめ、他人に迷惑をかけない、ゆずりあいの精神がある。

(b) 助け合い、ボランティア精神、チーム力

(c) 単一民族なので、価値観が似ている、逆にいうと村的な精神かもしれないが。

(1) 人材育成を重点化  ある会社では、プロセスの標準化に取り組んでいたが、いろいろなパターンがあるので、難しい面がある。そこで方向性を変えて人材育成に重点を置いている。そのメリットとして、相手に迷惑をかけないというところで、足を引っ張らないように個人のスキルをあげるところで日本人の良さを活かせるのではないか。

(2) チーム力を活かす  別な会社では、組織として、プロセスの改善活動をやっているが、ルール等も整備してきたが、運用が伴っていないところに課題がある。ただ、標準化活動は少し形骸化しているが、最終的な成果物の品質は保たれているところはさすが日本人である。日本人的なチーム力というところは、しっかりした標準がなくても、日本人の良さが活かされているのではないかという気付きがあった。 (プロセスを標準化しなくても日本人は仕事がうまく進められるということ?)

(3) 協調性を活かす  日本人はチームの全体をみながら、個人個人が能動的に動いて、(重複するような無駄なところもあるかもしれないが、)助け合いながら調和をし、うまく進められるところは日本人のよいところである。

(議論:欧米流の標準化/ルール至上主義と日本流の以心伝心、助け合い文化という構図。人の心があれば、ルールは不要と言えるか?? 人心、方法の伝承、プロセスの定着、改善をどう図っていくのがよいのか?? 何を標準化するのかということが大事ではないか??)

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箱ひげ図が描けません

白瀧と申します。
先日はセミナ「ばらつきを診れば品質が見えてくる」で大変お世話になりました。
ここで質問するのも場違いかと思いましたが、折角なので質問させて下さい。

セミナ当日に頂いたテキストに沿ってexcel2010で箱ひげ図を描こうとしていますが
以下のようなエラーが出て、先に進めません。
環境的なものだとは思いますが、ご教示頂ければ幸いです。
(ネットで調べてみましたが、同じような現象が出ている方はいるものの
 具体的な解決策までは探せませんでした。)

エラーが発生するタイミングは「その他のグラフ」から「株価チャート(始値-高値-安値-終値)」を
選択したときです。

「この株価チャートを作成するには、始値、高値、安値、終値の順でシートのデータを配置してください。
 ラベルには、日付または銘柄を使用してください。」

データは以下の通りです
2010 2011 2012
第一 0.088 0.065 0.03
最大 0.81 0.66 0.41
最小 0.04 0.01 0.004
第三 0.605 0.4 0.21

以上、よろしくお願いします。

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3周年記念イベントの開催について

プロセス改善フォーラム事務局の堀田です。

10月11日(金)14:00から、3周年記念イベントとして、『IT異色経験者5人による「改善のコツと進め方のアドバイス」~来てみて、聞いてみて、相談してヒントを掴んでみませんか』というセミナー(ちょっと長いですが)を開催することになりました。 CMM v1.1が発行されてからちょうど20年になります。CMMは瞬く間に世界中に広がり、ソフトウェアに従事する者は知らない人はいないくらいになりました。プロセスとその能力という視点は「目からうろこ」のインパクトを人々に与えました。この流れは国際標準化にも及び、今や、ソフトウェアの世界ではISO9001と並んでCMMI、ISO15504が多く使われています。その意味で、CMMは、まさに歴史的なエポックメイキングだったのではないかと思います。一方、CMMが本当にうまく使われ、効果を上げてきたかというと、疑問に思う人も多くおられるのではないかと思います。しかしながら、 ISO9001にしろCMMにしろ、モデル自体がおかしいことを言っているかというとそうではないと思います。問題はその使い方にあるのではないでしょうか。このセミナーでは、これまで長い間、改善に何かしらの関わりをもった各方面の関係者がそれぞれに自らの経験を通じて培った知見を、議論のきっかけとしてお話しし、その後、自由形式で意見交換をするという、パネルディスカッション風のアレンジで、ただし、発表者だけが意見を交わすのではなく、会場に集まった全員が参加することを想定しています。そのため、懇談会はできるだけリラックスした形で行えるように工夫します。議論を通じて、何らかのヒントを得ていただくことができれば成功です。参加費には、セミナー資料と懇談会の費用が含まれます。
ご興味のある方は、こちらからお申込ください。
皆様とお会いしお話できることを楽しみにしております。

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何故、人間重視の品質改善なのか?:ITも心の時代へ・・・

「「わくわく」感を生み出す人間重視の品質改善実践法 ― 品質マインド醸成法と改善活動への動機付けのコツ -」の講師の関です。

「ほんの少し」当日の内容をご紹介しましょう・・・・・・。

不具合や人的ミス等による品質問題は依然と後を絶たず、増々深刻化してきており、より効果的、効率的な改善方法が求められています。多くの企業は、ひとたび失敗すると振り返りを迫り、監査や検査を強化して「言われたことしかやらない」、「考えない集団」を生み出し「負の連鎖」を繰り返してしまいます。このような状況を断ち切る鍵は「人間重視の品質改善」にあると考え実践して効果を上げてきました。

■「改善を実施しない人々を動かすには?」:以下の状況の時にどうすれば良いでしょうか?

●ケース1:リーダが強引に品質改善を推進してCMMI®のレベルを達成して評価された。しかし、看板獲得の活動に終始し組織メンバーは疲弊していて「2度と改善をやりたくない」と思っている。

●ケース2:あるトラブルをきっかけに、改善活動を開始することになったが、「そんな事を実施する時間がない」等と反対の人が多い。

このような場合、マネージメント手法として「報酬や命令で人々を動かそう」としてきましたが、そのような成長期を基盤にした古い手法では、組織的活動は進展しません。そこには「企業の意志」はあっても肝心の「社員の意志」が伴わない改善活動が展開されてしまっているのです。

「人間力の醸成と発揮の効果」:命令しなくても人が動き出す。

「人間力」を重視した仕組みを考案できると、命令しなくても人々を主目的の活動に向かわせることが可能になります。また、単に動き出すだけでなく、「人間重視の改善活動」が「わくわく」感を生み出し、人々を自立から真の自律化に進化させることが可能になります。

本ワークショップでは、「人間力醸成」を基盤にした「人を動かす仕組み考案のコツ」、「品質マインド醸成法」、「改善活動への動機付け法」、「具体的な人を動かす仕組のデザイン事例」等について、多くの演習を体験していただき、職場での実践に役立つ内容にしたいと考えております。

私は「組織的活動は組織に価値をもたらすと共に個々人の価値観『わくわく』感と『生きがい』を生み出すものでなければならない」と考えております。

☆「本当に実現するの???」との疑問や関心を持たれた方や今まで様々な方法論を試してみたが、なかなか効果が早く表れないと悩んでいらっしゃる方々・・・・是非、ご参加いただき、体験し、実践に役立てていただければ幸いです・・・・。コンサルやセミナー、ワークショップ受講等を通じて多くの方々に実践へのヒントを会得していただいております。

® Capability Maturity Model、CMM、CMMI は、カーネギーメロン大学によって米国特許商標庁に登録されています。

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